フランスで二輪の買い替えをする

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この記事で書くこと

  • フランスで二輪を「自分で」売る
  • フランスの自動車登記システムを「自分で」操作する
  • フランスの保険システムを書く
  • フランスで保険を「自分で」で選ぶ

フランスで二輪を買いたい人、フランスの二輪の登録システムに興味ある人に役立てばいいな、と思う。たぶん、同じ内容を紹介してるブログはこれが初めてだと思う。

そもそも「自分で」二輪を売ったり登記をした理由だけど、ディーラーが古い二輪を下取りしてくれなかったから。だから、le bon coin(フランスのヤフオクみたいな)で個人売買するしかなかった、という理由。

ちなみに、フランスの自動車登記の仕組みについて、フランス人ですら理解してないこともある。なぜなら、ディーラーが代行してやってくれるから。周りのフランス人に質問するときはよくよく覚えておいてねー。

どんな二輪にしたの?

もともとはこういうのだった。125ccクラスのスクーター。ベルギーのブランド。ブランド名にちなんでNECOと呼ぶ。

そして、こちらが買い替えをしたスクーター。もはや2輪ではない。イタリアのPiaggio製。このタイプの三輪はMP3と呼ばれてる。なので、MP3と呼ぶ。

買い替えの作業

流れを簡単に書いていく。

  1. NECOの処分
    1. NECOをle bon coinに出品する。
    2. NECOの買い手と交渉する。
    3. Ants(登記システム。後述する。)で譲渡手続きする。
    4. NECOを買い手に引き渡しする。
    5. NECOの保険を解約する。
  2. MP3の購入
    1. MP3のディーラーに行く。購入予約する。保険に必要な書類をもらう。
    2. MP3の保険を選ぶ。保険を契約する。
    3. MP3の購入。登記システムの操作はディーラーがやってくれた。

覚えておきたいポイントは2つ。

  1. 登記システムはすべてオンライン化されてる。実は譲渡手続きは簡単。役所に行く必要なし。
  2. 保険は「義務」。自賠責・任意保険という区分はない。保険は購入前に決めておくのが普通。

譲渡に必要な書類

  1. la carte grise – 自動車登記証明書
  2. Cerfa 15776-02 (Certificat de non gage) – 自動車譲渡証明
  3. code de cession – 譲渡コード

この書類を購入者にぜんぶ渡す。セクションにわけて解説していく。

ちなみに、この情報は個人売買の書類。プロフェッショナルな人は別の書類が必要。うっかり間違えないように!(そもそも、プロはこんなクソブログを信用しちゃダメだぞ)

la carte grise

この書類は元から手元にあるはず。購入時にかならずディーラーから渡されてるはず。

Cerfa 15776-02 / code de cession

この2つは登記システムの同じプロセスで得られる。登記システムで書類を作ると、Cerfa 15776-02のPDFがダウンロード可能になり、code de cessionが画面に表示される。

ちなみに、Cerfa 15776-02のPDFはこんな見た目

Cerfa 15776-02の作成時に購入者の情報が必要なので、購入者から聞いておくこと。必要な情報はCerfa 15776-02を見て欲しい。

譲渡時に、Cerfa 15776-02の購入者情報にサインをもらうのを忘れないように。Cerfa 15776-02は保険解約に必要な証明書だからだ。

フランスの自動車登記システム

フランスの自動車登記システムはantsと呼ばれてる。

antsのログイン画面

antsのアカウントは「誰でも」作成できる。

とはいえ、フランス在住の外国人は、ほぼ全員がFranceConnectで代用できる。ameli(健康保険システム)のアカウントさえもっていればFranceConnectにアクセスできるからだ。FranceConnectで代用すれば、antsでアカウントを作る必要はない。

antsにログインできたら、"Vendre ou donner mon véhicule"を探す。"Vendre ou donner mon véhicule"がCerfa 15776-02を作成するためのプロセス。

システムのインターフェースまでは解説しないので、あとはGoogle Translateでがんばってほしい。

プロセスが終わると、Cerfa 15776-02のPDFがダウンロード可能になり、code de cessionが画面に表示される。code de cessionのスクショを取っておくことをオススメする。

フランスの保険システム

フランスの自動車保険は「義務」である。日本のように、自賠責と任意保険に分離されていない。自賠責保険のシステムがおかしいだろ、と思う。

ディーラーが保険をオススメしてくれたり、選んでくれることもある。そういう理由で、自分の保険に疎いフランス人もよくよく居る。

ぼくは元々finaxy motoという保険代理店で契約してた。「保険代理店」というのは、保険商品を販売してる会社に取次してくれる会社のこと。保険商品を販売してる会社はAxaとはAllianzとか。finaxy motoは値段が控えめなのでオススメ。ただし「フランス語の会話が堪能ならば」。基本的にコミュニケーションはすべて電話で、ほとんどのオペレーターはフランス語しか話さない。まぁ、当たり前だよね。

言語の理由でfinaxy motoの契約を終了することにした。保険は解約時に残金を返金してもらえることが「普通」。ぼくが複数社の契約書を確認した限りでは。もちろん、事故を起こしてない前提で。解約時にCerfa 15776-02(購入者のサイン付き)が必要なので、スキャンしてPDF化しておくと良い。

英語サポートを希望ならば、Axa motoがいいだろう。Axaはインターナショナルチームを置いているので、英語サポートをしてくれる(はずだ、きっと)。ただし、Axa motoはMP3の保険を提供していない(オペレーターによると、AxaはMP3の保険免許を持ってないらしい。)

なので、英語サポートしてくれる別の代理店を探しまくった。結果、この保険代理店を選んだ。英語サポートを希望の人は考えてみるといいだろう。

保険契約時にla carte griseのコピーを求められるので、ディーラーに依頼してla carte griseのコピーをもらっておくこと。

保険契約が完了すると、代理店がla carte verteという紙(またはPDF)をくれる。la carte verteを持ってディーラーに行くと車両を引き渡してくれる。

参考