コロナウィルスとドイツの航空産業とパイロット候補生の将来

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Covid-19が航空業界に与えたマイナスはとても大きい。

日本では、ANAが大赤字を出したり、

JALの社員が農作業を始めたりと(おそらくPR目的)、

減便に伴う影響が報道されている。

では、ドイツの航空業界はどうだろうか?もちろん、マイナス。

そんな中で「パイロットになるための準備をしていた人々」はどうなるのだろうか?

そこで、「ルフトハンザは職業訓練と仕事を消した – パイロット候補生はどのように未来をうしなったのか」(日本語訳)2020/10/15というドキュメンタリーを見る。

ビデオの冒頭で、パイロット候補生だった20代なかばの男性が語る。

「パイロットになるのが夢だった。あと、もう少しで、パイロットになれるところだった。」

しかし、ルフトハンザはパイロット候補生たちに「今後しばらくは雇用を保証できません」と通知した。

実際、候補生の男性も雇用されていない。男性の周りでは、他の職から転職した人物、家族もちの人物から雇用された。雇用の優先度が高いというわけだ。

彼のように、若い候補生は。。。。放置された。

動画は続ける。

ルフトハンザは、コストを下げようと必死になっている。

例えば、小会社の設立だ。

ルフトハンザはすでにEurowingsという子会社を持っている。

それとは別にOceanという子会社を「こっそり」と設立した。

ルフトハンザが子会社に力を入れている理由は、コスト削減だ。

子会社でパイロットの給料を削減しようとう目論見がある(このあたり、動画では語っていないが、おそらくルフトハンザの組合が給料削減に反対している)

冒頭の男性のようなパイロット候補生がルフトハンザで働ける日は。。来ないのかもしれない。

ところで、ドイツではRealschule(職業専門学校)で人気な職に「航空機整備士」がある。
(注:ドイツの教育システムは日本と大きく違う。日本の専門学校と等しい関係ではないことに注意)

人気な仕事Top20として紹介されている。

もちろん、人気の背景として収入の要素が大きい。

専門学校の修了直後には月収が3100Euro。その後、7000Euroまで上がる可能性がある。

die 3100 Euro brutto monatlich kannst du nach der Ausbildung verdienen

https://karriere.unicum.de/erfolg-im-job/gehalt-finanzen/bestbezahlte-ausbildungsberufe#abschnitt2

dürfen sich Top-Verdiener im Monat auf Gehälter bis zu 7000 Euro brutto einstellen

https://karriere.unicum.de/erfolg-im-job/gehalt-finanzen/bestbezahlte-ausbildungsberufe#abschnitt2

ドイツの平均月収が3,994Euro(2019)

中央値月収が2503Euroである(2019)

ということを考えると、航空整備士の月収が高いことがよく分かる。

Covid-19の影響下で航空整備士の学生はどういう影響を受けているのだろうか?そして2021年以降はどのように人気が変化していくのだろうか?

今後の変化を見守っていきたいところである。