ドイツでのアパート敷金を取り返した話

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こんなことを書く

ぼくはドイツに住んでた頃、アパートを借りて住んでたわけだが。。。問題がひとつあった。と、いうのも貸主が敷金(Kaution)をいまだに返していなかったのだ。

今回は少し手間をかけて敷金を取り戻したので、書く。原因を簡単に書くと、貸主がクソだったので、こんなに面倒なことになった。

そもそも敷金は返却されるものか?

もちろん、敷金は返却されるべきもの。

ただし、アパートにダメージがあったり、家賃の支払いをしてなかったりすると、敷金からマイナスされる。

「どの程度のダメージがペナルティとして認められるのか?」という点でかなーりトラブルになりやすい。ぼくの知人のケースでは、敷金の返却どころか追加で費用を払わなければいけなかったというケースを知っている。

敷金はどれくらいで返却されるのか?

法律では定められていない。

Angemessene Frist: Länge nicht gesetzlich festgelegt
訳: 予想される期間: 期間は法律で決まっていない。

https://umziehen.de/suche-planung/rueckzahlung-der-mietkaution-fristen-regeln-fuer-die-auszahlung-1941

ぼくが聞いている限りだと、おおむね6ヶ月が不文律の期限になっているようだ。

ぼくのケースはどうだったか?

ぼくのケースでは、アパート退去からすでに9ヶ月が経過していた。この点で異常である。

アパート退去時にダメージレポートを受け取っていない。つまり、貸主は敷金を全額返却する義務がある。

退去から数ヶ月の間はWhatsAppで貸主と連絡を取っていた。7ヶ月が経過した頃に、WhatsAppで連絡がとれなくなった。メッセージを送っても既読マークがつかないし、電話にも応答しない。

仕方がないので、8ヶ月目に電子メールを送ってみる。返事がない。

9ヶ月目に手紙を送った。応答はなかった。

結局はどうしたか?

弁護士に依頼した。ぼくはすでにフランス在住であるものの、ドイツ在住の弁護士に依頼すれば問題ないとのこと。

弁護士はすぐに警告文書を作成して貸主に送ってくれた。警告文書が本人に到着してから1日で敷金は返却された。ちなみに貸主からの連絡はなかった。

つまり、貸主がクソ野郎すぎて、ぼくはわざわざ弁護士に依頼する羽目になったのだった。弁護士費用は安くない。警告文書を作成するために550€ほど支払っている。

ぼくは貸主の性格をある程度は知っている。なので、敷金トラブルは予想の範囲内であった。こういう人間と関わってしまったことは、まさに不幸だった。

どんな対策をするべきか?

さて、今回のケースを踏まえてぼくが学んだことを書く。

ドイツでは住宅と費用のトラブルは「一般的」である。だからオススメなのが「弁護士保険」である。弁護士に依頼する料金を保険会社がぜんぶ肩代わりしてくれるという保険である。まず、この保険に入っておくべき。

ただし、弁護士保険に注意したいことは「待機期間」があること。保険加入から数ヶ月(通常は3ヶ月)の弁護士費用が保険カバーされない。

と、いうことなので、引っ越しを考え始めたら、まずは弁護士保険の加入をオススメする。

待機期間で注意しておきたいのは「どのケースを対象に弁護士が動くのか?」ということ。ぼくのケースでは「アパート契約解除の通知日」が待機期間の基準になる。なぜなら、敷金の返却トラブルはアパートの契約解除に関わるトラブルだから。なので、アパート契約解除の通知日の前日までに保険待機期間が終了して、保険が有効にならなければいけない。この話は2020年の12月に保険会社へ確認した話。たぶん、今後もどの保険会社でも同じ基準だろう。

待機期間が足りないんだけど!という方へ

ちなみに、ぼくは引っ越し前に弁護士保険の加入を検討してた。貸主を信用してなかったから。しかし、待機期間が不足してたので、保険への加入は断念してた。

同じ状況になってしまった人がするべきことは「関係性の維持」と「証拠集め」をオススメする。

まずは「関係性の維持」。読んで字のごとし、貸主と良好な関係を持つように努力する。

つぎに証拠集め。ぼくの場合は、これだけの情報を事前に集めておいた。

1つ目。可能な限りの連絡先。ぼくは貸主の両親住所まで把握しておいた。確か、貸主が両親の家に長期に行く機会があって、日本から絵葉書を送るなどと言って聞いたと思う。

2つ目。退去時のアパート写真。あとで難癖をつけられないために、退去直前には写真をとっておく。写真には日付を入れておくといい。

3つ目。貸主とのメッセージ記録。テキストメッセージならスクショも良い。

4つ目。送金記録。ぼくは敷金と家賃支払いの全記録をPDFで保存しておいた。送金記録を自分でダウンロードできる銀行をオススメする。

いうまでもないが、契約書は捨てずに保管しておくこと。

雑記

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