ドイツでbook-n-drive カーシェアリングを使う話

02/10/2021

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サービスです。
フランクフルトを中心にサービス提供してます。
使ってみたレポートを紹介します。

ドイツではカーシェアリングがかなり社会に浸透している。

特にcar2goとDrive Nowは日本語でも記事が書かれているくらいに、社会に浸透している。

日本語でもこんな記事こんな記事でcar2goとDrive Nowが紹介されている。

しかし、実は他にもカーシェアリングサービスは存在している。それはbook-n-driveというサービスだ。

Book-n-driveってどんなサービス?

とても簡単に説明すると、次のとおり。

  • いわゆるカーシェアリングサービス
  • 2種類の利用方法がある。1つは街中に乗り捨てられてる車を見つけて乗るタイプ(City Flitzer)。もうひとつはステーションの止めてある車に乗るタイプ(Station)
    • City Flitzerはいつ、どこで乗り捨ててもいい。
    • Stationはステーションまで返さないといけない。
  • 料金は時間と距離の両方で課金されて合算。一番やすいタイプは1時間10キロあたり€6.1。Preisページより

Book-n-Driveは誰が使えるの?

EU圏の免許証を持っていれば、誰でも登録できる。

免許証の取得後の期間制限はなし(後述)。

ただし、国際免許証はダメ。英語版のFAQページにもそう書いてある。

Book-n-Driveを使うにはどうすればいいの?

英語版紹介ページに簡単な登録方法がまとまっている。でも、あえて、日本語で紹介する。

  1. インターネットでユーザー登録
  2. メールで申し込みフォーマットが届く。会員番号(Kundenummer)が書いてあるので、覚えておく。
  3. 近くのbook-n-driveサービス取り扱いセンターで本登録をする。申し込みフォーム、免許証、パスポートが必要。

Frankfurt am Mainの場合は、Mainovaっていう公共エネルギー会社のサービスオフィスがbook-n-driveの取り扱いをしてくれていた。

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実は、申し込みフォームを忘れてしまったのだが、この日は運良く、Mainnovaの受付の太めのおじさんが気さくな人だった。なので、おじさんが申し込みフォームを印刷してくれて、その場で申し込みできた。

きっと、おじさんは外国人の扱いに慣れているんだろう。でも、ドイツでは書類を揃えて持っていかないと門前払いされることはよくある。その点で、ぼくは運が良かった。

ちなみに、おじさんとは簡単なドイツ語でやり取りした。最低限のドイツ語だけ(A1レベル)でも覚えておけば、なんとかなる。

登録が終わると、契約書とともにICカードをくれる。このカードを使って、city Flitzerのキーを開ける。

book-n-driveのサービスページも英語版があるので、おそらく、サービスセンターによっては英語でも対応してくれるだろう。

っていうか、どうしてBook-n-driveじゃないとダメなの?

もしかしたら、ここまで読んで疑問に思った人がいるかもしれない。「どうしてcar2goやDrive nowではダメなのか?」

なぜかというと、ぼくのドイツ免許証は獲得して1年経過してなかったから。car2goもDrive nowもWeb登録フォームで「1年以上経過してないとダメです」とエラーメッセージが出てしまう。

サービス提供側として、とっても当たり前のことだと思う。だって、初心者に車を壊されたら大変だもの。それくらいのリスク管理はね。。

でも、book-n-driveは経過年に関わらず登録を受け付けてくれた。ありがたい。

使ってみた

せっかくなので、車の運転練習をしてみた。

ぼくはWGに住んでいるのだが、同居人のドイツ人Dに運転の練習につきあってもらうように頼んでみた。反対車線の国をはじめて一人で運転するのはやはり怖い。

彼はFeldbergというフランクフルトの北までドライブを提案してくれたので、Feldbergを目的地に運転練習する。

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まずbook-n-driveので、近辺の車を探す。City Flitzerが歩いて2分のところに見つかった。まずはその場で予約。

歩いて行くと、確かにそこにはCity Flitzerが一台。

キーの解錠は、写真の赤枠のところに会員カードをかざすだけでいい。

でも、車に乗る前に証拠写真。

カーシェアリングっていうサービスの性質上、あとから「車が破損した」っていちゃもんつけられることがある。

こういう時にそなえて写真を撮っておくのがいい。

ドイツ人で生活してみて思うのは、ドイツ人は習慣的に証拠写真を残していることが多い。

法的に自分の身を守るっていう習慣が身についているのだろう。

運転してみて焦ったこと

  1. ウィンカーの位置が左右逆であること。ウィンカーを出そうとして、ワイパーを作動させてしまうこと多数。
  2. マニュアル車両の扱いが久しぶりだったこと。発進するときに無駄にエンジン吹かしをしてしまう。でも、半クラッチを思い出してからは、うまく扱えるようになってきた。

運転してみて失敗したこと

事故はしなかったものの、でも危ないところは何箇所かあった。特に同居人Dにどなられたのは次の3ポイント。

  1. 先行車が路上で駐車しようとしている時。先行車の脇をすりぬけようとしたら、同居人に怒られた。先行車がどんな動きをするかわからない以上、駐車が終わるまで待っておくのがベスト。待っていて後ろで渋滞ができても気にする必要はない。駐車まちはドイツの道ルール。
  2. 右折するときに、間違えて反対車線に入ろうとしてしまった。右折と左折は本当に危ない。ぼーっとしていると日本と同じ感覚で運転してしまう。この点は本当に注意が必要。
  3. 左折するときに後方確認せずに路面電車(Strassbahn)のエリアに入ってしまった。線路エリアに入る前には、必ず後方確認。このために止まっても、ドイツでは気にする必要ない。

これはぼくの気質的なものだけど、後続車が溜まってくると、早くなんとかしないといけないと感じて焦ってしまう。

でも、焦る必要はまったくない。安全が第一なのだ。「少しくらいの渋滞でも気にすることはない」。ドイツでの運転ルールにしたい。