AOKで保険の契約−2

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昨日にひきつづき、保険(Versicherung)の契約の話。

朝のうちに昨日に案内されていた通りの書類を持っていく。

  • 現在、契約している保険の契約証書
  • ビザが貼り付けてあるパスポート

特に言われてなかったけど、こんなものも用意しておいた。

  • 予約をとったことを示すメール
    • 受付のおばちゃんに紙を見せながら話した方が早い
  • AOKのホームページ書かれているでフリーランサー向けの保険ページ
    • 口頭で説明するよりも、ページを見せた方が話が早い
  • 住民登録(Wohnungsgeberbescheinigung)の証明書
    • ドイツで暮らしているのか?という質問に対して見せたほうが早いことある

昨日と同じくAOKのオフィスに行く。

相変わらず受付(Anmeldung)には長蛇の列があったが、おばちゃんに「予約あるよ」と話しかけると、「ここで待っていてね。テレビ画面に予約番号でるからね。」と教えてもらう。ここらへんはドイツ語でやり取りする。

待合場所にはたった3,4人しか座っていなかった。それを見ながら、ぼくは「予約すれば早く話ができるのに、どうしてみんな並ぶんだろう?」と不思議に思う。

しばらく待つと、テレビ画面に予約番号が出て、カウンター番号の場所に行く。

ドイツ語でおばちゃんに説明

カウンターではおばちゃんが待っていた。「ハロー。どうぞ、おすわりください」(ドイツ語)とおばちゃん。

ぼくは「ハロー。ぼくの名前は〜。英語で話してもいいですか?ぼくはドイツ語がうまく話せないですので」と言ってみる。

おばちゃんは「Nein」とピシャリ。まぁ、仕方ない。よくあることだ。ぼくは「OK。じゃあ、ベストを尽くしてみるよ」と言ってはみる。

とりあえず、次のことを簡潔に説明する。

  • いまワーキングホリデービザでドイツにいること
  • いまは民間の保険を契約していること
  • フリーランサー向けの保険に加入したいこと

ここまではよかったが、ぼくにはおばちゃんの質問があまり理解できなかった。仕方がないのでおばちゃんは電話で英語ができる同僚を呼び出す。

同僚が来るまでの間、おばちゃんはとりあえず顧客情報の打ち込み(仮)だけをやってくれる。簡単なやり取りで「国籍ってどこに書いてあるの?ああ、ここにあるよね」みたいな簡単なドイツ語でなんとかこなす。

しばらくすると、同僚がやってくる。中年の男性だった。で、男性と一緒にオフィス内のスペースに移動する。どうやら彼はもともと内勤の人らしい。

英語でやり取りする

で、英語に切り替えてまた同じ説明をする。

  • いまワーキングホリデービザでドイツにいること
  • いまは民間の保険を契約していること
  • フリーランサー向けの保険に加入したいこと

ここまでは良かったのだが、彼の「いまドイツで仕事しているの?」という質問に間違った回答をしてしまった。ぼくは「フリーランスで仕事しているよ」と回答してしまう。これが誤解の元だった。

間違ったことを言って誤解を生む

彼は「OK。フリーランスでプライベート保険を契約してて、AOKのGesetzliche Versicherungに申し込みしたいということね。」と理解したようだ。

「じゃあ、税金番号出してくれる?え、持ってきてないの?しょうがないなぁ(すっかり忘れてた)。毎月、いくらくらい払ってるの?え?払っていない?どういうこと??」

ここで誤解が生じるが、ぼくはドイツではMini-Jobで働いている。Mini-Jobは税金発生内(€450)で働くので、とうぜん、税金は払っていない。

ちなみによく誤解があるが、ワーキングホリデービザでもMini-Job以上で働くことは可能である。もちろん、€450以上になると、納税義務が発生するけど。

で、どうして彼が勘違いしたかというと、ぼくが「フリーランスで働いている」と言ってしまったためだ。

ぼくの頭の中では「フリーランスは会社に所属せずに働く人」くらいの気持ちで言ったのだが、社会一般では「フリーランスもひとつの職業であり、納税している」というのが普通の感覚だろう。ドイツに限らず日本でも同じだ。

なのでまずはフリーランスであることを訂正する。Mini-Jobであることを正しく告げて、誤解を解いた。

で、保険は契約できるのか?

とっても簡単に言うと、できない。なぜなら、Gesetzliche Versicherungのためには滞在許可(ワーキングホリデーではないビザ)が必要だから。

一方で外人局は「保険に加入する準備をしてくること」と連絡している。

「どっちもブロックされてるじゃん!」と思うかもしれないが、答えは「AOKで外人局向けに手紙を書いてもらうこと」である。

彼はそのあたりをすぐに理解したようで、「OK。じゃあ、外人局あての名前にして手紙を書くね。『この人はAOKで保険の契約したい人だから、滞在許可を出してあげてくださいね』と。で、ぼくのサインをここに書いて、はい、おしまい」とすぐに手紙をくれた。

それで「じゃあ、滞在許可をもらったら、また連絡してね。それで契約を進められるから〜」と言って、出口まで案内してくれた。さり際に「日本語で『サヨナラ』って言うんだっけ?合ってる?」などと話したり、ノリが軽い。これくらいでちょうどいい。

今回の学び

今回、ちょっと失敗だったのは「自分が必要なものをはっきりと自覚してなかったこと」だった。

結局、うまいこと話がいって彼が手紙を書いてくれたからよかったので運がよかった。しかし、本来ならばぼくは自分でこのあたりを説明しなきゃいけなかったことである。

今回、ぼくが説明するべきだったことは次の通り。

  • ワーキングホリデービザで滞在している
  • Mini-Jobで働いていて、税金はおさめていない
  • これからフリーランサービザに切り替える。外国人局にアポはある。
  • 外国人局はAOKからの手紙が必要と言っている。手紙を書いてくれないか?

以上の流れで説明すれば、話はすんなり行くはずだった。次の機会があるかもわからないが、覚えておこう。